小野式 (やきそばーHIT@巣鴨)

razza

2014年02月28日 21:00

なんというか、飄々としてつかみ所のない、不思議なおやじがカウンターの中にいる。話しかけるといちいち芯を外してくるような、ギリギリの面倒臭さが絶妙なキャラであると言っておこう。

やきそばをメインとした麺料理を中心に提供するこちらの店は、自家製麺を大きなウリとしている。しかも、手動の製麺機とパスタマシンを利用するというから、まさにお手製。

ギッチギチのグルテンが暴れる食感は一種独特。3時間もこねたと言われて納得する次元だ。






上から「手打ち焼きそば」「韓国風油そば」「釜玉ラーメン」「あんかけ焼きそば」。エッジが立った麺はどのように調理してもインパクトがある。味付けも酒が進むようにやや濃い目。






「豚の角煮」「たこわさび」「おでん」
おでんはセルフで一品100円。

何かと客を煙に巻くおやじだが、麺の話になると目が輝く。本当に好きでやっているのだろう。




店外に製麺機が飾られていた。鋳物ならではの味がある国産の「小野式」と呼ばれるものだ。もう生産はされていない。

私は中華麺を製麺するつもりで買ったパスタマシンを一発で壊したことがある。加水率の低い麺を作るときは生地の圧延で装置に負荷がかかってしまう。その感触が掴みきれていなかったのだ。パスタマシンを壊すようではまだまだ甘いと西早稲田の某氏に言われそうだが何も言い返せない。

そして、どうしてもパワーのある小野式が欲しくてオークションで落札した。これは頑丈だ。小野式があれば、この店のような硬い生地を扱うことができるだろう。

製麺ブームの過去の話で、松本の自宅でオブジェと化している小野式。久しぶりにいじってみようかなあ。


やきそばーHIT



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