2010年10月15日
無計画を呪う(DINING BAR JIJI@松本市)
とある夏の日。
それほど空腹感は強くない。しかし食べなければ午後の仕事に差し支えるだろう。選択肢は色々があるが、そもそもどんなものを食べたいのか程度は決めておかないと、今日みたいなことになる。
炎天下で滲む汗と、焦りに比例して歩を早める時計の短針にイラつきながら、松本駅前をフラフラとさまよう。
ネパールのダルバートやインドネシアのナシチャンプルが食べたい。そんなどうしようもない思考を巡らせていることに気が付き、現実的な方向に無理やり路線変更しようとするが、ああ、やはり特に思いつかないぞ。
◇
ココイチの前でチラシを配る女性。
ココイチではなく近くのお店のランチの呼び込みのようであるが、その手元に目をやるとカレーメニューがずらり。ココイチの客を食う気だな。そういう波風は嫌いじゃない。
DINING BAR JIJI
数年前から存在しているが、どこかで「客層が若い」という印象を持ってから、脳内チェックリストから消えていたお店である。夜の選択肢がとても多い街である故、些細なことでリストから消えても仕方があるまい。一応いい大人なので落ち着いた空間が好きだとは思っているが、実際に店の雰囲気はどうなのだろう。一度確認に来てもいいかもしれない。
ランチはいつから始めたのだろうか?
そのココイチの客を食ってやる的なメニューは、プレーンカレーが380円。カツカレーが500円。安い。
一応いい大人なので財布にはもう少し入っていたが、興味本位でドアを開けた。
カニクリームコロッケカレー。
松本市街地の二大巨頭は「盛よし」と「デリー」か。カレーはデリーが好み、カニコロは盛よしが好みというジレンマを抱える状況。そんな私を更にカオス化しようとする企みなのか、この店にもカニクリームコロッケカレーがある。500円。

シノワで丁寧に濾されたか他の製法によるものか判らないが、粒度が無く滑らかなカレーソース。スパイス感は程良く、刺激もある。特別リッチではないが、物足りなさも無い「丁度良さ」を感じる。
カニコロは硬めのベシャメル。カニっぽさも控えめであるが、揚げたてのサックリ感はやっぱり嬉しい。硬めの炊かれたライスも好印象だ。写真にはないが、あっさりしたスープも添えられる。
恐らく、格安のプレーンカレーは具なし。豊富なトッピングを楽しむというスタイルとなる。やはり近隣の某店と被る。
ふふふ。
いいぞいいぞ。
この調子でカレー戦国時代に突入するのだ。ゴーゴーカレーよ、C&Cよ、早く松本に来い。そして松本市民をカレーの海に沈めるが良い。
最終的にはダルバート食わせやがれ。
DINING BAR JiJi 松本市中央一丁目2番19号
2010年10月14日
俺たちのテンホウ
テンホウに行きたくなる。
ラーメンはあちこちで色々食べている方だと思うが、他の店を差し置いてでもテンホウに行きたくなる時がある。そして、そんな時には素直にテンホウに行くのが良い。
「定食最強!」
「俺はバンチー※しか食べない」 (※バンバンチーメンのこと)
「いや、チャーメンは外せないだろう」
「おいおい、肉揚げタンタン以外は認めないぜ?」
「餃子半額デーを忘れるな!」
テンホウの話題は盛り上がる。そしてその顔は皆無邪気で純粋だ。

俺たちのテンホウ。
単純に美味しいラーメンを食べるなら他の店に行けばいい。
チェーン店を鼻で笑う気取ったラーメン通も他の店に行けばいい。
テンホウのタンタンメンが人気と聞き、初めて行って食べてがっかりした人もいる。恐らく「担々麺」を期待して食べたのだろうがそれは大きな勘違いだ。この店にあるのはテンホウのタンタンメンという食べ物なのだから。

俺たちのテンホウ。
バンチーもチャーメンも捨てがたいが、やはり基本のラーメンはスルーできない。370円。ぶっちゃけ、チープだ。でもそれがいい。
あまり印象に残らないが物足りなさをそれほど感じないスープと、プリっとした良い食感の細麺。目の前に置かれた瞬間からわかめの支配が少しずつ始まっていく・・・。
食べ進めるにつれてスープの甘みが気になり始めることだろう。
そんな時には調味料の出番だ。

・すりおろしニンニク
・豆板醤
・コショウ
・醤油
・酢
・ラー油
後半3つは餃子用だと思われるが関係ない。
本当は最初から色々投入したい気分だが、まずは店の味を尊重するのがマナーであるのは言うまでもなく常識の範疇だろう。私のお勧めの組み合わせは「醤油を数滴」「すりおろしニンニクを少し」「コショウを思うがままに」。その劇的な変化は、スープを完飲してしまう数少ない店の一つにこの店を挙げる理由でもある。
最後はコーンを一つ一つつまみ上げ、感動のフィナーレ。そして、エンドロールの最後にまた一つの感動があるだろう。そう、支払い時ね。
私のホームグランドは寿店。他店もメニューに微妙な違いがあるので、ぜひ各店に足を運んで確認してもらいたい。
俺たちのテンホウ!
2010年10月12日
今夜も言わせて(玄こつ@松本市)
ピロピロピロピロ
ピロピロワールドへよく来たね。
引き戸をがらっと開けると巨人戦の歓声が。
父親が巨人ファンであったからなのか何なのかアンチ巨人として育ったが、それは過去の話。大人になったことを実感する瞬間である。
カウンターの真ん中の先客1名の向こう側に席を確保する。位置関係から察して手前側だと店主とTVの間の視界を遮ることになりそうだと考えた故の行動だが、どうやら音声はラジオの模様。一日一善ならずだ。
ここは飲食店数軒が軒を連ねている。周囲の入れ替わりが激しい反面、このお店は随分古くから存在していた記憶がある。長きに渡って営業を続けられるということはそれだけの支持があると考えてもいい。
この店のルーツは白河ラーメンらしい。長野県内でこの系統は貴重ではないだろうか。少なくとも松本ではここだけ。言わずと知れた福島県白河市のご当地ラーメンで、その中でも「とら食堂」は一度行ってみたい憧れの店だ。
さあ、いただこう。

『醤油味玉ラー麺』
醤油がギュッと詰まったスープ。酸味が心地良い。若干油がしつこく感じるが、全体のバランスは悪くない。

そして、魅力は何と言ってもピロピロとした麺。加水率が高い上にグルテンの形成も抑えられているため、食感はとても優しい。恐らく好みは真っ二つに分かれるであろうが、私はこれが大好きだ。今日はそれが目的と言っても過言ではない。
ふつふつと低温でじっくりと煮上げられたようなチャーシュー。肉の組織が崩壊していないため柔らかいものではないが、この肉々しさは一つの個性と言える。初めて頂いた味玉はやや硬めのゼリー状。これも良い。

UFOキャッチャーでこのお店を松本駅前に持って行くことが出来たなら、呑みのシメはここにしたいと思わせる。やはり「こんなラーメンが食べたい」という期待に沿った店であった。「あっさりタイプの醤油ラーメンはそのうち絶滅する」と言った評論家がいるが、絶滅しないことを見届けてからそいつにXXXXと言いたい。ただ、この店はあっさりと言うには重厚であるが。
丼とグラスをカウンターから上に上げて店を出た。これは一日0.1善に相当するだろうか。
そして後日、心を震わせる素晴らしい白河ラーメンと出会うことになる。
はい、続く続く。
ピロピロワールドへよく来たね。
引き戸をがらっと開けると巨人戦の歓声が。
父親が巨人ファンであったからなのか何なのかアンチ巨人として育ったが、それは過去の話。大人になったことを実感する瞬間である。
カウンターの真ん中の先客1名の向こう側に席を確保する。位置関係から察して手前側だと店主とTVの間の視界を遮ることになりそうだと考えた故の行動だが、どうやら音声はラジオの模様。一日一善ならずだ。
ここは飲食店数軒が軒を連ねている。周囲の入れ替わりが激しい反面、このお店は随分古くから存在していた記憶がある。長きに渡って営業を続けられるということはそれだけの支持があると考えてもいい。
この店のルーツは白河ラーメンらしい。長野県内でこの系統は貴重ではないだろうか。少なくとも松本ではここだけ。言わずと知れた福島県白河市のご当地ラーメンで、その中でも「とら食堂」は一度行ってみたい憧れの店だ。
さあ、いただこう。

『醤油味玉ラー麺』
醤油がギュッと詰まったスープ。酸味が心地良い。若干油がしつこく感じるが、全体のバランスは悪くない。

そして、魅力は何と言ってもピロピロとした麺。加水率が高い上にグルテンの形成も抑えられているため、食感はとても優しい。恐らく好みは真っ二つに分かれるであろうが、私はこれが大好きだ。今日はそれが目的と言っても過言ではない。
ふつふつと低温でじっくりと煮上げられたようなチャーシュー。肉の組織が崩壊していないため柔らかいものではないが、この肉々しさは一つの個性と言える。初めて頂いた味玉はやや硬めのゼリー状。これも良い。

UFOキャッチャーでこのお店を松本駅前に持って行くことが出来たなら、呑みのシメはここにしたいと思わせる。やはり「こんなラーメンが食べたい」という期待に沿った店であった。「あっさりタイプの醤油ラーメンはそのうち絶滅する」と言った評論家がいるが、絶滅しないことを見届けてからそいつにXXXXと言いたい。ただ、この店はあっさりと言うには重厚であるが。
丼とグラスをカウンターから上に上げて店を出た。これは一日0.1善に相当するだろうか。
そして後日、心を震わせる素晴らしい白河ラーメンと出会うことになる。
はい、続く続く。
2010年10月08日
コク (麺肴ひづき@松本市)
アルウィンで開催される松本山雅vsVファーレン長崎戦の前にC氏とこの店へ。順位表を眺めつつ、昇格までの可能性と吉澤監督の采配について議論を交わす。まあ、毎回試合前はポジティブな言葉に支配されるわけだ。それが応援の原動力の一つでもある。
そんなこんなで見渡すと既に満席。この店には早めに来るのが吉だ。
程なく揚げネギの香りと共に「醤油麺コクにごり」がサーブされた。

スープの味自体は醤油の深みと様々な要素による厚みの見事さに戦慄を覚える。相変わらず甘みの抑え方も自分好みだ。
サラリとした中にコクとキレが同居していたあの頃とは路線が変わっているようである。口がべたつく程に粘度が高いのだ。この麺だとスープが一体化しぼんやりとした印象が残ってしまい、私の好みからは外れてしまう。ただ、粘度フェチには垂涎ものであることは間違いない。
もう少し加水率の低い麺か太麺をあわせると面白いと思うが、それは店の狙いとは違うのだろう。多様な好みに応えられるように幅広いメニューを取り揃えているのも人気の一つ。自分にフィットしたものを見つけて食べれば良いのだ。
このスープの炊き加減ならば、つけ麺が大変美味しくなっている可能性があるな。
この店では限定メニューに目移りして、レギュラーメニューを食べる機会があまりない。嬉しい悲鳴というやつだが、そもそも今年は2回しか来れていない。それにサイドメニューが美味しすぎるのもこの店の大きな問題・・・いや、問題ではないな。この店で茹で餃子をつまみながらビールを飲みたい。贅沢は手に届かない位が丁度良いとも思うが、いつかそんな日が来ればいい。
いつの間にか縮こまってしまった思考に強い日差しが再び刺激を与える。
さあ、勝負だ。とにかく気持ちを大きく持とう。
我々はアルウィンへ車を走らせた。
そんなこんなで見渡すと既に満席。この店には早めに来るのが吉だ。
程なく揚げネギの香りと共に「醤油麺コクにごり」がサーブされた。

スープの味自体は醤油の深みと様々な要素による厚みの見事さに戦慄を覚える。相変わらず甘みの抑え方も自分好みだ。
サラリとした中にコクとキレが同居していたあの頃とは路線が変わっているようである。口がべたつく程に粘度が高いのだ。この麺だとスープが一体化しぼんやりとした印象が残ってしまい、私の好みからは外れてしまう。ただ、粘度フェチには垂涎ものであることは間違いない。
もう少し加水率の低い麺か太麺をあわせると面白いと思うが、それは店の狙いとは違うのだろう。多様な好みに応えられるように幅広いメニューを取り揃えているのも人気の一つ。自分にフィットしたものを見つけて食べれば良いのだ。
このスープの炊き加減ならば、つけ麺が大変美味しくなっている可能性があるな。
この店では限定メニューに目移りして、レギュラーメニューを食べる機会があまりない。嬉しい悲鳴というやつだが、そもそも今年は2回しか来れていない。それにサイドメニューが美味しすぎるのもこの店の大きな問題・・・いや、問題ではないな。この店で茹で餃子をつまみながらビールを飲みたい。贅沢は手に届かない位が丁度良いとも思うが、いつかそんな日が来ればいい。
いつの間にか縮こまってしまった思考に強い日差しが再び刺激を与える。
さあ、勝負だ。とにかく気持ちを大きく持とう。
我々はアルウィンへ車を走らせた。
2010年10月06日
肉食系男子、ラーメン屋でもがく(さんぽうよし@松本市)
「チャーシューとライスは売り切れました」
なんだと!!
いや、失礼。じゃあ、えーと・・・
気持ちの半分はチャーシュー目当てであったのだが仕方がない。この店のチャーシューはしっかり煮込まれているかパサついておらず、脂身はとろけるように口内に馴染む。そのチャーシューがたっぷり乗ったみそチャーシューは千円越えの価格であるが、オーダーが後を立たない人気メニュー、らしい。
フレークは、ありますか?
店員は和やかに「あっ、ちょっと聞いて来ますね!」と奥に引っ込む。今日の私は冴えている。この店の豊富なトッピングメニューの中に「チャーシューフレーク」というチャーシューの切れ端があることを思い出したのだ。しかも100円というお得価格。
求めることにより切れ端に価値を与えるのが客の役割であり、求める客にお得に提供し満足度を与えるのは店の役割である。頂いてやろうじゃないかその切れ端をと上から目線で悦に入っているところに「フレークはあります!」との声。
チャーシュー欲はこれで満たされた。

この店では断然「醤油らーめん」派。
味噌か注目されがちであるが、何と言っても醤油が私好みの味なのだ。あっさりしつつも、旨味過剰と思わせるほどの厚みのある醤油スープ。甘みがあるのも特徴。輝く油のバランスもいい。硬めにゆであげられた縮れ麺も良い。
しかし、今日は味が濃いな。
柔らかくしっとりしたフレークはとても美味しいのだが、切れ端であるがために醤油味が強く、それがスープに直接影響するのである。後半、”しょっぱ好き”の私であっても食べ進めるのが厳しくなってきた。
そんなピンチでも私の冴えが光る。醤油スープに浸った柔らかフレークをライスに乗せればパーフェクトじゃないか。究極の逸品か脳裏にビジュアル化された瞬間、ライスのラの字が反射的に口をつく。
ああ・・・・ああっ!!!!
さんぽうよし 松本市並柳3-10-1
なんだと!!
いや、失礼。じゃあ、えーと・・・
気持ちの半分はチャーシュー目当てであったのだが仕方がない。この店のチャーシューはしっかり煮込まれているかパサついておらず、脂身はとろけるように口内に馴染む。そのチャーシューがたっぷり乗ったみそチャーシューは千円越えの価格であるが、オーダーが後を立たない人気メニュー、らしい。
フレークは、ありますか?
店員は和やかに「あっ、ちょっと聞いて来ますね!」と奥に引っ込む。今日の私は冴えている。この店の豊富なトッピングメニューの中に「チャーシューフレーク」というチャーシューの切れ端があることを思い出したのだ。しかも100円というお得価格。
求めることにより切れ端に価値を与えるのが客の役割であり、求める客にお得に提供し満足度を与えるのは店の役割である。頂いてやろうじゃないかその切れ端をと上から目線で悦に入っているところに「フレークはあります!」との声。
チャーシュー欲はこれで満たされた。

この店では断然「醤油らーめん」派。
味噌か注目されがちであるが、何と言っても醤油が私好みの味なのだ。あっさりしつつも、旨味過剰と思わせるほどの厚みのある醤油スープ。甘みがあるのも特徴。輝く油のバランスもいい。硬めにゆであげられた縮れ麺も良い。
しかし、今日は味が濃いな。
柔らかくしっとりしたフレークはとても美味しいのだが、切れ端であるがために醤油味が強く、それがスープに直接影響するのである。後半、”しょっぱ好き”の私であっても食べ進めるのが厳しくなってきた。
そんなピンチでも私の冴えが光る。醤油スープに浸った柔らかフレークをライスに乗せればパーフェクトじゃないか。究極の逸品か脳裏にビジュアル化された瞬間、ライスのラの字が反射的に口をつく。
ああ・・・・ああっ!!!!
さんぽうよし 松本市並柳3-10-1
2010年10月05日
か と ち ゃ ん
よし。
テンション上げて付いて来い

ジン・ジン・ジンギスカーン♪
じゃなくてハラミ
闇を切り裂くファイヤーあぶねえ

サバ缶with八幡屋磯五郎!

ホッピー!!
ペヤング一丁!
いつも酔いから覚めると忘れてしまうが、私はペヤングファンのようだ。写真を見て思い出した。
セーヌ川の風が心地よいカフェでクロックムッシュにナイフを走らせる女もいれば、地球の反対側で街の臭いにまみれて肉を食らう男たちがいる。

ここは松本駅前「かとちゃん」。
下町路地裏の風情が演出された一角に店を構えるホルモン焼きのお店である。
何を食べても美味しいお店であるが、脂が得意な方には「特選牛ホルモン」をお勧めしたい。アツアツが口の中でブワッと溶けた瞬間、この世の幸せの記憶がまた一つ胸に刻まれることになるのだ。

止まらねえ 俺たち松本 暴れろ 荒れ狂え
テンション上げて付いて来い

ジン・ジン・ジンギスカーン♪
じゃなくてハラミ
闇を切り裂くファイヤーあぶねえ

サバ缶with八幡屋磯五郎!

ホッピー!!
ペヤング一丁!
いつも酔いから覚めると忘れてしまうが、私はペヤングファンのようだ。写真を見て思い出した。
セーヌ川の風が心地よいカフェでクロックムッシュにナイフを走らせる女もいれば、地球の反対側で街の臭いにまみれて肉を食らう男たちがいる。

ここは松本駅前「かとちゃん」。
下町路地裏の風情が演出された一角に店を構えるホルモン焼きのお店である。
何を食べても美味しいお店であるが、脂が得意な方には「特選牛ホルモン」をお勧めしたい。アツアツが口の中でブワッと溶けた瞬間、この世の幸せの記憶がまた一つ胸に刻まれることになるのだ。

止まらねえ 俺たち松本 暴れろ 荒れ狂え
2010年10月02日
普段の食事は質素でいいのだ(ラジャスタン@松本市)
味を追求した結果、全ての牛丼屋が霜降り神戸牛2000円丼しか扱わなくなったら牛丼業界はどうなるか。
まあこれは極端な例だし、そういう店があるのは構わない。でもインド料理なんか特にそんな状況なのかなとも思う。インド料理は食事としては高価だし、特別な時に食べる料理という認識になってしまう。店が狙う市場にマッチしない場所にいる人間の戯言だけれども、私はインド人のように日常食としてインド料理を食べたい。北インドのこってりした宮廷料理なんて毎日食べたくなるものでもないが、そんな店ばかりだ。
というか、日常食相当のターリを食べさせてくれる店は日本にあるのだろうか、ってレベル。
北インド料理であっても豆のカレーと日替わりサブジとヨーグルトとチャパティ2枚のターリにマサラチャイが付いて500円なら食べに行く。でも、食べるのは私とマツさんとかさくじさんとかいうマニアな人だけと考えると、ああ、無理だ。
いま「勝手にインドに行ってくれば」という声がどこかで聞こえたのは気のせいだよね。
いきなり不満を書き殴らせて頂いたが、時々食べる分には北インド料理店も最高。ということで、ジャイプールの街並みをイメージしたというピンク色の店内が印象的な「ラジャスタン」に行ってみた。ベルモール25の2Fにあったロイヤルヒンドのスタッフが始めた新店だ。場所は松本駅前の三村家の2Fといえば通じるか。

ランチメニューが割安だが、インド料理店の実力を測るなら断然ディナーだ、というのは私の見解。でもやはり夜はアラカルトでオーダーすると割高なので、一人で幾つか食べるならばセットメニューがお得である。
2600円、2000円、1400円のセットから、迷わず1400円のものをチョイス(笑)
カレーが2種類選択可能。 メニューにはナンorブラウンライスとあるが、両方付いてくる。
この店のカレーのメニューはベジとノンベジに分かれている。
インドは宗教的理由によりベジ料理がとても充実している国である。インド料理店でベジメニューを食べる度に野菜とスパイスの相性に感嘆する。これは長い歴史の中で組み立てられてきたものだろう。前日の残りのカレーライスを食べようとしたら具がじゃがいもと人参だけになっていたというのとは違う話だ。
ベジメニューの中から、パラク・パニール。ノンベジメニューの中からバターチキンを選んだ。

五つに区切られた銀色の皿がインドらしくて好きだ。
緑のカレーがパラク・パニール。赤っぽいカレーがバターチキン。中央にチキンティッカ。その手前にブラウンライス、右にサラダ。ナンはカットしてあるがかなりの量。
バターチキン。
タンドリーチキンをトマトベースの濃厚なソースで煮込んだカレーだ。この店のバターチキンは取り立てて鮮烈な印象を受けないものの、安心して食べられる一品。セオリー通りカスリメティも使われている。骨の無いタンドリーチキンである「チキンティッカ」を使う店もあるが、このバターチキンには手羽元ではあるがちゃんと骨付きのチキンが使われている。
この店には「チキンティッカ・マサラ」もあるので食べ比べてみたいところ。
パラク・パニール。
パニールというカッテージチーズを豆腐状にしたものが具として使われているホウレン草のカレー。チーズというより厚揚げのような食感が面白い。こちらにもカスリメティ。欲をいうとパニールはもっと入れて欲しい。
ナンは残念ながら焼きたてではなく、ブラウンライス(玄米)もちょっと厳しい。メニューにビリヤニもあるが、今のところ・・・オーダーする勇気はない。全体的に(他店と比べると)マイルドにジャパナイズされている印象なので、苦手な方でも食べやすいはず。でも、決して偽物ではない。
焼きたてのナンを楽しむなら、ランチのほうが食べられる可能性は高いかも。
店名には「インド家庭料理」とある。うーん、家庭料理か・・・。
実際、インド人が家で何を食べているのか。本当のところどうなんだろう。
そろそろヨネスケを派遣したい。

次回はマサラパパドをつまみながらビールを飲みたいな、っと。
何だかんだで松本駅前では貴重なインド料理店、大切にしたい。
松本にインド家庭料理店-店舗撤退乗り越え再スタート(松本経済新聞)
まあこれは極端な例だし、そういう店があるのは構わない。でもインド料理なんか特にそんな状況なのかなとも思う。インド料理は食事としては高価だし、特別な時に食べる料理という認識になってしまう。店が狙う市場にマッチしない場所にいる人間の戯言だけれども、私はインド人のように日常食としてインド料理を食べたい。北インドのこってりした宮廷料理なんて毎日食べたくなるものでもないが、そんな店ばかりだ。
というか、日常食相当のターリを食べさせてくれる店は日本にあるのだろうか、ってレベル。
北インド料理であっても豆のカレーと日替わりサブジとヨーグルトとチャパティ2枚のターリにマサラチャイが付いて500円なら食べに行く。でも、食べるのは私とマツさんとかさくじさんとかいうマニアな人だけと考えると、ああ、無理だ。
いま「勝手にインドに行ってくれば」という声がどこかで聞こえたのは気のせいだよね。
いきなり不満を書き殴らせて頂いたが、時々食べる分には北インド料理店も最高。ということで、ジャイプールの街並みをイメージしたというピンク色の店内が印象的な「ラジャスタン」に行ってみた。ベルモール25の2Fにあったロイヤルヒンドのスタッフが始めた新店だ。場所は松本駅前の三村家の2Fといえば通じるか。
ランチメニューが割安だが、インド料理店の実力を測るなら断然ディナーだ、というのは私の見解。でもやはり夜はアラカルトでオーダーすると割高なので、一人で幾つか食べるならばセットメニューがお得である。
2600円、2000円、1400円のセットから、迷わず1400円のものをチョイス(笑)
カレーが2種類選択可能。 メニューにはナンorブラウンライスとあるが、両方付いてくる。
この店のカレーのメニューはベジとノンベジに分かれている。
インドは宗教的理由によりベジ料理がとても充実している国である。インド料理店でベジメニューを食べる度に野菜とスパイスの相性に感嘆する。これは長い歴史の中で組み立てられてきたものだろう。前日の残りのカレーライスを食べようとしたら具がじゃがいもと人参だけになっていたというのとは違う話だ。
ベジメニューの中から、パラク・パニール。ノンベジメニューの中からバターチキンを選んだ。
五つに区切られた銀色の皿がインドらしくて好きだ。
緑のカレーがパラク・パニール。赤っぽいカレーがバターチキン。中央にチキンティッカ。その手前にブラウンライス、右にサラダ。ナンはカットしてあるがかなりの量。
バターチキン。
タンドリーチキンをトマトベースの濃厚なソースで煮込んだカレーだ。この店のバターチキンは取り立てて鮮烈な印象を受けないものの、安心して食べられる一品。セオリー通りカスリメティも使われている。骨の無いタンドリーチキンである「チキンティッカ」を使う店もあるが、このバターチキンには手羽元ではあるがちゃんと骨付きのチキンが使われている。
この店には「チキンティッカ・マサラ」もあるので食べ比べてみたいところ。
パラク・パニール。
パニールというカッテージチーズを豆腐状にしたものが具として使われているホウレン草のカレー。チーズというより厚揚げのような食感が面白い。こちらにもカスリメティ。欲をいうとパニールはもっと入れて欲しい。
ナンは残念ながら焼きたてではなく、ブラウンライス(玄米)もちょっと厳しい。メニューにビリヤニもあるが、今のところ・・・オーダーする勇気はない。全体的に(他店と比べると)マイルドにジャパナイズされている印象なので、苦手な方でも食べやすいはず。でも、決して偽物ではない。
焼きたてのナンを楽しむなら、ランチのほうが食べられる可能性は高いかも。
店名には「インド家庭料理」とある。うーん、家庭料理か・・・。
実際、インド人が家で何を食べているのか。本当のところどうなんだろう。
そろそろヨネスケを派遣したい。
次回はマサラパパドをつまみながらビールを飲みたいな、っと。
何だかんだで松本駅前では貴重なインド料理店、大切にしたい。
松本にインド家庭料理店-店舗撤退乗り越え再スタート(松本経済新聞)
2010年09月30日
42年掛けて作ったラーメンの美味さとは(成田屋@松本市)
駐車場が一杯の「直nao」を横目に
雨の中、久しぶりの成田屋へ向かう。
至近の麺とび六方も、直も成田屋も客が列を成す人気店。ここは特別にラーメン店の需要が高いのだろうかと錯覚に陥る。田園が広がる広々としたエリアで凌ぎを削る3店だが、客の取り合いという雰囲気はなく、客観的には穏やかなものに感じる。それぞれの店には異なる魅力があるため固定ファンが付いているのだろう。ちなみに私は3店ともご無沙汰だ。

成田屋は昭和43年創業(すごい!)
何年か前に石芝からこちらに移転してきた。昼時には行列が出来るほどの人気店である。もちろん当初からの常連もいるだろうが、新しい顧客の開拓に成功した例と言えよう。
かつてこの場所には「壱代」という店があった。豚骨臭が好みを分ける店であったが、閉店を惜しむマニアは当時数多くいたようだ。そして、壱代は後に安曇野に店を出して大成功を収めることになる。人気豚骨ラーメン店「きまぐれ八兵衛」である。細ストレート麺の博多長浜ラーメンを主力メニューとしてオープンした店であるが、当時のテイストは太麺の「とんこつ醤油」に受け継がれている。(スープ自体は当時と路線が違うが。)
雨の成田屋。12時前にはもう満席だ。小上がりは家族連れ、カウンターは仕事中風情な方々で賑わっている。

『ラーメン』
美しいスープ。
塩ラーメンのように見えるが、醤油ラーメンである。香りから推測すると豚骨の清湯と鶏油の組み合わせだろうか。そのスープと硬めにサックリ茹で上げられた麺との相性は絶妙。慌ただしい店内とは対照的に、ラーメンは落ち着いている。完成形という言葉がしっくり来る。はあ、美味しい。
ラーメンのバリエーションも豊富。ビビンバやカレー等とのセットメニューも人気メニューだ。つけ麺が始まったとの掲示がある。この店はどのようなつけ麺を食べさせてくれるのだろうか。多彩なメニューと共に、興味は尽きない。
全然関係ないんだけど、
「直nao」は「なおなお」って呼ぶとちょっとかわいい。
成田屋 長野県松本市大字芳川小屋72−4
雨の中、久しぶりの成田屋へ向かう。
至近の麺とび六方も、直も成田屋も客が列を成す人気店。ここは特別にラーメン店の需要が高いのだろうかと錯覚に陥る。田園が広がる広々としたエリアで凌ぎを削る3店だが、客の取り合いという雰囲気はなく、客観的には穏やかなものに感じる。それぞれの店には異なる魅力があるため固定ファンが付いているのだろう。ちなみに私は3店ともご無沙汰だ。
成田屋は昭和43年創業(すごい!)
何年か前に石芝からこちらに移転してきた。昼時には行列が出来るほどの人気店である。もちろん当初からの常連もいるだろうが、新しい顧客の開拓に成功した例と言えよう。
かつてこの場所には「壱代」という店があった。豚骨臭が好みを分ける店であったが、閉店を惜しむマニアは当時数多くいたようだ。そして、壱代は後に安曇野に店を出して大成功を収めることになる。人気豚骨ラーメン店「きまぐれ八兵衛」である。細ストレート麺の博多長浜ラーメンを主力メニューとしてオープンした店であるが、当時のテイストは太麺の「とんこつ醤油」に受け継がれている。(スープ自体は当時と路線が違うが。)
雨の成田屋。12時前にはもう満席だ。小上がりは家族連れ、カウンターは仕事中風情な方々で賑わっている。
『ラーメン』
美しいスープ。
塩ラーメンのように見えるが、醤油ラーメンである。香りから推測すると豚骨の清湯と鶏油の組み合わせだろうか。そのスープと硬めにサックリ茹で上げられた麺との相性は絶妙。慌ただしい店内とは対照的に、ラーメンは落ち着いている。完成形という言葉がしっくり来る。はあ、美味しい。
ラーメンのバリエーションも豊富。ビビンバやカレー等とのセットメニューも人気メニューだ。つけ麺が始まったとの掲示がある。この店はどのようなつけ麺を食べさせてくれるのだろうか。多彩なメニューと共に、興味は尽きない。
全然関係ないんだけど、
「直nao」は「なおなお」って呼ぶとちょっとかわいい。
成田屋 長野県松本市大字芳川小屋72−4
2010年09月29日
エンカウント (ラーメン藤@松本市)
深夜、松本駅前。
終電の23時以降はそれまでの喧騒とは異なる不思議なテンションに包まれる街と化す。飲み方酔い方は人それぞれ。酒によってマイナス方向に導かれる人もいれば、プラス方向に引っ張りあげられる人もいる。体調を崩す者、疲労を隠せない者、自信がみなぎる者、夢を語る者、そんな人間達の吐息が融合して渦となり、街の空気を形成するのだ。
なんてね。
この夜、5軒目に選んだのはこの「ラーメン藤」。ゆったりまったり呑んでいた3軒目4軒目とは異質な熱気に圧倒されつつも、辛うじてテーブルの隅に居場所が与えられた状況にほっと一息を付いた。
「役員会の打ち上げなのよ」とご機嫌に語る奥様方数名と相席となる。摂取した酒の量は我々といい勝負だろう。男性が一人いるようだが見ている限り意識が怪しい。

彼を除き、皆元気だ。彼女らはしきりに私の鼻を気にしてくるが、全然意味が解らない。恐らくこちらの話も意味が解らないことだろう。なにせ我々も4軒目で爆睡したメンバーを一人擁する同レベルな存在な訳だから。RPGの世界のように様々なパーティが集う酒場と考えると少し楽しい。
ふとテレビの下を見ると、裏町にラーメンQが復活するという知らせが掲示されている。オープンは10月中旬のようだ。過去に行ったことはあるが泥酔していて記憶が無い。ああ、今日の酔いなんかカワイイ方だ。二日酔いの朝にはベホイミが欲しくなる。いや、キアリーか。
餃子をつまんでいると、「あいよー」と言いながらルイーダがラーメンを運んできた。
この相席の方のように「このラーメンは飲んだ後じゃなきゃ食べれないのよね」と言う人も多いが、私は夕方の残業時間前にこの店に来る場合が多く、素面でも大満足している人間である。但し、柔麺は食べたくないため「硬めに茹でて」とお願いすることもある。もやしとネギをワシワシと食らい、空いた隙間から麺を引き出すと、うむ、今日の茹で加減は抜群だ。心なしかチャーシューが少なく感じるが、酔っているから数が数えられないのだろう。

そして奥様はノーマルな藤ラーメンを食べる我々に対して「この店は激辛に決まっているでしょう!!」と無理やり食べさせる行為に出た。パーティ間闘争を容認しない平和主義的な我々はPvPを回避するため素直に従うが、とある店のマスターに「ヤンニョン」と教えてもらったテーブル上の辛味調味料をいれると同等のラーメンになることを最初から知っている。そう、途中からの味チェンも魅力なのだ。
後から来たが、先に食べ終え、店を出る。
まだ深夜の2時前だが、相席の方々は始発までマクドナルドで過ごす予定らしい。
凄い人達だ。絶対に見習わねえ。
ああ、ルーラを唱えるMPが無い。
財布の中の僅かなゴールドを数えた後、手を上げて馬車を止めた。
終電の23時以降はそれまでの喧騒とは異なる不思議なテンションに包まれる街と化す。飲み方酔い方は人それぞれ。酒によってマイナス方向に導かれる人もいれば、プラス方向に引っ張りあげられる人もいる。体調を崩す者、疲労を隠せない者、自信がみなぎる者、夢を語る者、そんな人間達の吐息が融合して渦となり、街の空気を形成するのだ。
なんてね。
この夜、5軒目に選んだのはこの「ラーメン藤」。ゆったりまったり呑んでいた3軒目4軒目とは異質な熱気に圧倒されつつも、辛うじてテーブルの隅に居場所が与えられた状況にほっと一息を付いた。
「役員会の打ち上げなのよ」とご機嫌に語る奥様方数名と相席となる。摂取した酒の量は我々といい勝負だろう。男性が一人いるようだが見ている限り意識が怪しい。

彼を除き、皆元気だ。彼女らはしきりに私の鼻を気にしてくるが、全然意味が解らない。恐らくこちらの話も意味が解らないことだろう。なにせ我々も4軒目で爆睡したメンバーを一人擁する同レベルな存在な訳だから。RPGの世界のように様々なパーティが集う酒場と考えると少し楽しい。
ふとテレビの下を見ると、裏町にラーメンQが復活するという知らせが掲示されている。オープンは10月中旬のようだ。過去に行ったことはあるが泥酔していて記憶が無い。ああ、今日の酔いなんかカワイイ方だ。二日酔いの朝にはベホイミが欲しくなる。いや、キアリーか。
餃子をつまんでいると、「あいよー」と言いながらルイーダがラーメンを運んできた。
この相席の方のように「このラーメンは飲んだ後じゃなきゃ食べれないのよね」と言う人も多いが、私は夕方の残業時間前にこの店に来る場合が多く、素面でも大満足している人間である。但し、柔麺は食べたくないため「硬めに茹でて」とお願いすることもある。もやしとネギをワシワシと食らい、空いた隙間から麺を引き出すと、うむ、今日の茹で加減は抜群だ。心なしかチャーシューが少なく感じるが、酔っているから数が数えられないのだろう。

そして奥様はノーマルな藤ラーメンを食べる我々に対して「この店は激辛に決まっているでしょう!!」と無理やり食べさせる行為に出た。パーティ間闘争を容認しない平和主義的な我々はPvPを回避するため素直に従うが、とある店のマスターに「ヤンニョン」と教えてもらったテーブル上の辛味調味料をいれると同等のラーメンになることを最初から知っている。そう、途中からの味チェンも魅力なのだ。
後から来たが、先に食べ終え、店を出る。
まだ深夜の2時前だが、相席の方々は始発までマクドナルドで過ごす予定らしい。
凄い人達だ。絶対に見習わねえ。
ああ、ルーラを唱えるMPが無い。
財布の中の僅かなゴールドを数えた後、手を上げて馬車を止めた。
2010年09月29日
穏やかな時間に包まれて (仲よし@松本市)
何回目だったっけ。
松本駅南の陸橋の歩行者用の階段をテクテクと踏みしめながら、恐らく片手で足りるであろうこの店への訪店回数を順番に思い出そうと試みるが、なかなか難しい。後で確認したら記事化は2回・・・あれれ、こんなものか。
5年半ぶりに暖簾をくぐると先客ゼロ。当時のお昼時はJRの職員で賑わっていた記憶があるが今日は静かだ。程なく一組の客がやってくるまで、自分とお店の時間が一対一に並行して流れる感触を贅沢に味わいながら店内をゆっくりと見渡した。埃一つないカウンター、清潔で整理された厨房。そんなところからもこの店の仕事の誠実さが垣間見え、安心感と期待感に満たされる。
からからと小気味よい音を立てる天ぷら鍋でかき揚げの調理を行ないつつ、スチームボイラーを利用しているらしい麺茹での釜の沸騰の中に麺が投入された。
『天ぷらラーメン』
メニューに記載は無いが、この店を知る者にとっては有名で、誰でも普通にオーダーが通る品。今日はこれが目当てだったのだ。

たっぷりのスープの上に揚げたてのかき揚げ。大部分はスープに浸っているため、あっという間にフワフワした状態になるが、天ぷらの様々な要素がこの器の中で充実感を生むというのは、天ぷらうどんや天ぷらそばで誰もが経験していることであろう。
熱い。しかしウマイ。
この天ぷらを受け止めるのは透明度のある醤油スープ。甘みが控えめで醤油由来の酸味を感じるため、キレ味に鋭さがある。中細の縮れ麺も食感が絶妙で、あっさり古風なラーメンとしては完成度の高い逸品と言いたくなる程だ。
「意外にあっさりしているでしょう?」主人の言葉通り、天ぷらが乗ってもしつこさはそれほど強くない。スープと天ぷらの相性あってのこのラーメンなのだ。
ただ、ボリューム感は私のキャパを超え気味。やや単調に感じ始めたところで七味唐辛子を投入し一気に加速。相性は言わずもがな。
千円札のお釣りとして小銭がじゃらり。そのまま財布に入れてしまったので価格は失念したが、結構安いはずだ。ちなみに、ベーシックなラーメンは480円である。
安くて美味しいのは、素直に嬉しい。
醸しだされるこの店の穏やかな時間にはもっとお金を払ってもいいとも思った。
色々な意味での満足感を得て、パラつく小雨を避けるように早足で会社に戻るのであった。
松本駅南の陸橋の歩行者用の階段をテクテクと踏みしめながら、恐らく片手で足りるであろうこの店への訪店回数を順番に思い出そうと試みるが、なかなか難しい。後で確認したら記事化は2回・・・あれれ、こんなものか。
5年半ぶりに暖簾をくぐると先客ゼロ。当時のお昼時はJRの職員で賑わっていた記憶があるが今日は静かだ。程なく一組の客がやってくるまで、自分とお店の時間が一対一に並行して流れる感触を贅沢に味わいながら店内をゆっくりと見渡した。埃一つないカウンター、清潔で整理された厨房。そんなところからもこの店の仕事の誠実さが垣間見え、安心感と期待感に満たされる。
からからと小気味よい音を立てる天ぷら鍋でかき揚げの調理を行ないつつ、スチームボイラーを利用しているらしい麺茹での釜の沸騰の中に麺が投入された。
『天ぷらラーメン』
メニューに記載は無いが、この店を知る者にとっては有名で、誰でも普通にオーダーが通る品。今日はこれが目当てだったのだ。

たっぷりのスープの上に揚げたてのかき揚げ。大部分はスープに浸っているため、あっという間にフワフワした状態になるが、天ぷらの様々な要素がこの器の中で充実感を生むというのは、天ぷらうどんや天ぷらそばで誰もが経験していることであろう。
熱い。しかしウマイ。
この天ぷらを受け止めるのは透明度のある醤油スープ。甘みが控えめで醤油由来の酸味を感じるため、キレ味に鋭さがある。中細の縮れ麺も食感が絶妙で、あっさり古風なラーメンとしては完成度の高い逸品と言いたくなる程だ。
「意外にあっさりしているでしょう?」主人の言葉通り、天ぷらが乗ってもしつこさはそれほど強くない。スープと天ぷらの相性あってのこのラーメンなのだ。
ただ、ボリューム感は私のキャパを超え気味。やや単調に感じ始めたところで七味唐辛子を投入し一気に加速。相性は言わずもがな。
千円札のお釣りとして小銭がじゃらり。そのまま財布に入れてしまったので価格は失念したが、結構安いはずだ。ちなみに、ベーシックなラーメンは480円である。
安くて美味しいのは、素直に嬉しい。
醸しだされるこの店の穏やかな時間にはもっとお金を払ってもいいとも思った。
色々な意味での満足感を得て、パラつく小雨を避けるように早足で会社に戻るのであった。